「オリエンテーリングって何?」、「ちょっとやってみたいなぁ」と思ったらこちらへ。山や野原を思いっきり駆けてみたい!地図を作ってみたい!健康のために体を動かしたい! そう思ったらまずはこのページを覗いてみてね。
オリエンテーリングの起源
オリエンテーリングは20世紀初頭に北欧の軍隊で行われていた、斥候訓練に起源を持つスポーツです。英語では “Orienteering” 、ドイツ語では “Orientierungs Lauf” といいます。
ドイツ語の “Orientierungs” は「方向を定める」、 “Lauf” は「走る」という意味で、日本でオリエンテーリングがよく「OL」と略されるのはこのドイツ語を起源としています。

競技方法
レース開催者が用意する地図と、自らが持参するコンパスを使い、山野の各所に設定されたいくつかの地点(コントロール)を定められた順番に通過して、ゴールに着くまでの「速さ」を競います。
決められたコントロールさえ順番に通過すればよく、その間はいかなるルートをとっても構いません(但し民家の敷地等の立入禁止区域は地図に記載されています)。

一般にオリエンテーリングはハイキング感覚で歩きながら行う、といったイメージがあるかも知れませんが、タイムを競う競技オリエンテーリングは山野を猛スピードで駆けめぐる非常にハードなスポーツです。

競技に使用される地域は競技の公正さを守るため、競技開始まで非公開とされます。コースの地図はスタートと同時に渡され、競技者はこの地図とコンパスを頼りにコントロールに向かいます。
選手間での駆け引きができないよう、各選手間のスタート間隔は1分以上あけられます。また競技中の選手に対して他の観客および選手がいかなる情報を与えることも禁止されています。
レース方式
世界選手権大会などで行われる主要種目として、競技時間およそ90分(女子は75分)で行われる「クラシック競技」があり、地形の状況にもよりますが、男子で距離約18km、女子で約12km程度に設定されます。
その他、クラシック競技の約1/3の距離と時間で行われる「ショート競技」、オリエンテーリングの駅伝とも言える1チーム4人(または3人)の「リレー競技」などがあります。
レースでは各種目ごとに、性、年齢、経験度のそれぞれに応じた、距離や難易度の異なるコースが、体力とナビゲーション技術の双方を試すことのできるように設定されます。
(ただしほとんどの大会は各種目のどれか一つか、せいぜい二つを行う程度です)
表彰等はコースごとに行われます。ただし選手権の場合、チャンピオンとみなされるのは(特別に指定のない限り)、「エリート」と呼ばれる年齢等無制限の最上位コースを制した者のみです。

競技場所
オリエンテーリングはは整地されていない地面や、人の手があまり入っていない森、まばらに木の生えた丘陵、といったような所を走ります - 文字通りの「Cross Country」です。
関東で言えば狭山や青梅、山武といったところがオリエンテーリングどころとして有名です。緩い丘陵部や低い山地で行うことが多く、山岳地域のようなところではあまり行われません。
全国的には富士山麓・八ヶ岳山麓・日光といった所がよく使われます。また2005年の世界選手権(2年に1度、世界チャンピオンを決める大会)が愛知県の作手村を中心とした地域で行われました。
オリエンテーリングに必要な道具
レースウェア
何を着ても自由なのですが、下草や小枝等から手足を保護するため、夏でも長袖・長ズボン以外の服装は出走を拒否されることがあります。軽くて丈夫な、ポリエステル100%製の生地のシャツとパンツをよく用います。
以前はトリムテックス(TRIMTEX:ノルウェー)という会社の作っているものが日本ではよく使われていたため、一般にオリエンテーリング用の衣服は「トリム」と呼ばれていました.他にもノーネーム(noname:フィンランド)という会社も使われます.


裏地が透けて見える程の薄さが軽さの秘訣。でも丈夫です。
シューズ

何を履いても自由ではありますが、野原や森の中を駆けぬける必要があることから、滑り止めのついた、軽くて強靭なものが好まれます。
クロスカントリーやトレッキング用のシューズや、サッカーシューズ等がよく使われる他、オリエンテーリング用のシューズというものもシルバ社他から出ています。
ピンスパイク(金属製のスパイク)がついたものもありますが、このタイプは大会によっては使用を禁止されることがあります(レースに使用される地域の地面の保護のため)。
コンパス


様々なものがありますが、大別すると「サムコンパス」と「プレートコンパス」に分かれます。
サムコンパスは親指に嵌めて使用するタイプのコンパス、プレートコンパスは片手に握って使用するタイプのコンパスです。サムコンパスは「ノルコン」という言われ方をすることもあります。
オリエンテーリングで競技者が持参するべき最低限の用具は、上の三つです。いずれもここで購入できます。
この他に現地で、コントロールカードと呼ばれる、自分がコントロールを順番通りに回ってきたことを証明するためのカードと、地図を受け取ります。
オリエンテーリングの魅力
オリエンテーリングの魅力は、緑豊かな自然の中を、自らの判断力、決断力を頼りに駆け抜けていく緊張感と爽快感、このニ点に集約されるのではないかと思います。
この魅力的なオリエンテーリングという競技を、皆さんも味わってみませんか?
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